ソプラノ歌手になりたい方、目指している方にお勧めするオペラ歌手をご紹介しようと思います。
まず、ソプラノ歌手と一言で言っても、正確に言うと、ドラマティコ・ソプラノ、ソプラノ・リリコ、ソプラノ・レジェーロ、コロラトゥーラ・ソプラノなど、いろいろ声の特徴や音域によって分けられています。
この声質は、生まれ持った声の高さや身長にも関係を持ち、トレーニングや発声法にもよります。また、歌い続けているうちに変わることもあります。
大切なことは、自分がどのような声を持っているか理解することと、その声にあったオペラの配役や、アリアを選ぶことです。
声にあった選曲をすることが、ソプラノ歌手として花を咲かせるためには重要になってきます。間違った選曲は、気づかない間に無理をしていたり、技術が追いつかなかったりと、本当にあなたの持つ声の美しさを100%出し切れないので、とてももったいないのです。
歌いたい曲が、全て歌える曲とは限りません。もちろん自分で歌うことはできますが、曲によってはコンサートやコンクールなどの人前で、歌うことができないと考えた方が良いこともあります。
1.世界一のソプラノ歌手
世界一のソプラノ歌手を選ぼうと思いましたが、あまりにもたくさんのすばらしいソプラノ歌手がいるため、一人に絞ることができませんでした。
なので、下記に数名のソプラノ歌手をピックアップしました。
また、歌手の好みは人それぞれ違うので、人によって世界一の基準が違うのも確かです。では、こちらにあげる歌手を参考に、CDなどの音源を探して見てください。
マリア・カラス
ルチア・ポップ
エディタ・グルベローヴァ
アンナ・ネトレプコ
アンゲラ・ゲオルギュー
レナータ・テバルディ
レナータ・スコット
などです。
また、歌い方や表現を学びたいときは、一人に絞らずにいろいろな歌手の歌い方を聞いた方が良いです。
その理由として、人それぞれ歌い方のクセや、音楽の解釈の仕方が違うので、フェルマータをしてみたり、カデンツの選び方や、歌詞の解釈の違いなどいろいろあるからです。
一人に絞って歌を聴きすぎてしまうと、クセをもらってしまったり、音楽の表現の仕方なども、知らず知らずのうちにコピーしてしまうからです。
新しい曲にチャレンジするときは、自分らしく曲を仕上げるために、譜読みは一人でする方がいいです。
2.ソプラノ歌手になるには
では、ソプラノ歌手になるための道のりについて話そうと思います。たいてい日本では、ソプラノ歌手になりたい人は、日本の音楽大学に通います。
日本の音楽大学に通うためには、もちろん入学試験をパスしないといけません。入学試験は、聴音、新曲視唱、音楽史、音楽理論、ピアノ演奏と、実技テスト(声楽)が必要です。
声楽家になりたいとはいっても、ピアノも必須なので訓練をしないといけません。音楽大学に入学し、4年間の大学生活が終わると、1年または2年の大学院に進む選択と、二期会などのオペラ団体の研修生として通う選択があります。
または、海外の音楽大学などに留学する人もたくさんいます。私の同級生の中では、海外に留学した人は約15%くらいいたと思います。どの道が良いのかは、人それぞれだと思います。
日本のオペラ団体は、しっかりとオペラを実践しながら、基礎的な立ち振る舞いなどを演出家さんが教えてくれます。海外の大学は、語学ができないと授業についていけないので、たいていの人はまず語学留学をしてから音楽院を目指します。
もちろん、その間も声楽のレッスンを欠かしません。オペラ歌手になるということは、とても時間がかかり忍耐が要ります。また、声楽家の成長はゆっくりで、大学を卒業した頃にようやく「たまごになる」と言われています。
そうなんです。まだオペラ歌手として孵化できていないのです。せっかくの卵を育てるのも、育てないのも、大学卒業後にしっかりとレッスンを続け、歌うきっかけを掴むことができるのかというところがキーポイントと言えます。
まとめ
今回は、オペラ歌手になるための少し現実的なお話をしました。
大学に入ること、卒業することも大切ですが、その後どのようにレッスンを続け、自分の声楽活動を続けていくかという道の選び方が、オペラ歌手になる大きな分岐点だと思います。
また、ソプラノ歌手は、自分の声をしっかりと理解し、曲選びをしないといけません。
柏井誠子 says
プロではなく趣味でオペラアリアを歌えるようになりたいです。私の声はメゾに近いソプラノですが、高いソプラノを目指しています。