今回は、ピアノを始めようとしている人や、始めたばかりの初心者にオススメする練習方法をご紹介します。
ピアノを始めるにあたって教本を買いに行っても、いろんな種類の本があって何を買って良いか悩みますよね。最終的にお気に入りの曲を弾きたいと思いますが、まず慣れていくために指を動かす練習から始めていきましょう。
すぐに曲を弾くのではなく、まずは簡単な練習から始めましょう
お気に入りの曲をすぐに弾きたい気持ちはとても分かりますが、思っている以上に曲を弾くことは難しいです。
最初は指の動かし方や、鍵盤の弾き方を覚えなくてはいけません。たまに「パソコンが得意だから、ピアノも覚えが早い」とおっしゃる方もいますが、全く別物と考えておいた方が良いです。
パソコンは、一定のリズムで強弱もありませんし、母音と子音が規則的に出てきます。また、同時にいくつもキーを押さえることも少ないです。
ピアノは左手と右手を一緒に動かさなくてはいけませんし、たいていの曲は、左手が伴奏、右手がメロディーで、左右別の事を同時進行させます。
不思議なことに、ピアノ初心者の方は「本当に自分の体なの?」と疑問に思えるほど、指が言うことを聞いてくれないように感じると思います。しかし、段階を追って練習をしていくとしっかり気持ちと体が一致していきますのでご安心ください。
まずは、右手の指と左手の指をバラバラに練習していきます。最初は、指くぐりのない曲から練習していきましょう。
楽譜はバイエルなどが良いです。バイエルの全音盤は、1冊に上下巻分が収められています。バイエルが終わる頃には、両手で弾けるようになっているでしょう。
レガートで弾く練習
音と音が途切れないように弾くことを「レガート」と言います。レガートで弾くためのポイントは、次の音を弾く時に前の音との指の入れ替えをなめらかにすることです。
前の音を次の音を弾く前に切ってしまうと、音が途切れてしまいます。次の音を弾くタイミングに合わせて、前の音を上げていきます。慣れてくるまでしっかり音を聞いて、切れていないか確認してください。
弾く時は指番号を守る
ピアノを弾く時に、指番号はとても大切になってきます。間違えると余計な指くぐりが増えてしまい、弾きにくくなります。また、簡単な練習のうちに指くぐりの暗黙のルールを身体に染み込ませていきます。
指番号は、左右同じで、親指1番、人差し指2番、中指3番、薬指4番、小指5番です。
左右共に指くぐりをする時、1番をくぐることはできます。しかし、その他の指をくぐることは避けなければいけません。指の構造上、1番以外の指を超えるのは無理があります。
そのため、初めての曲を弾く時は指番号をしっかりと守り、正しい指のくぐり方や傾向を身体に染み込ませておくと良いです。
練習曲には、たいてい指番号が書かれていますが、難しい曲になってくると指番号が書かれていない時もありますので、最初のうちに慣れておきましょう。
綺麗な指の形で弾く練習
指は、ボールを持つように軽く丸くし、鍵盤の上に置いて弾いていきます。手の平や手首がピアノに寄りかからないようにしてください。鍵盤を触る部分は、指で言う頭のてっぺんです。
また、爪が長いとカチカチ音がなって弾けませんし、鍵盤の間に滑って入ったりすると爪が割れたりします。爪はしっかりと切っておきましょう。
まとめ
始めた頃は曲が簡単なので、その時にしっかりと基本を身につけておきましょう。ピアノ初心者の時に、弾く時のクセができていきます。曲が難しくなるとクセがあると疲れやすくなったり、弾けない部分が出てきたりと、いろいろな歪みが出てきます。
そうならないために、正確に楽譜を見ていくようにしてください。また、弾く時はしっかり自分の出している音に耳を傾けることが大切です。
「リズムは正確か?レガートで弾けているか?音の強弱がバラバラでないか?」に注目し、理想的な音を指で再現できるようにしましょう。