ピアノの調律をしたいけど、どこに頼むと良いのか分からず、調律をしないで置いている方もいると思います。
今回は、ピアノの調律師の選び方など、3つのポイントをお話していきます。
1.ピアノの先生に紹介してもらう
やはり、信用している人に勧めてもらうと安心です。ピアノの先生の調律師さんであれば、しっかりとした方が多いでしょう。
しかし、ときに調律の値段が高い場合もあるので、しっかりと1回につきいくらなのか聴いておく必要があります。
そして、ピアノの先生の紹介は、音楽関係の調律師、コンサートホールの調律師、音楽学校の調律師の場合もあるのでお仕事が忙しいこともあり、調律の予定が立てにくいこともあります。また、急なコンサートなどで、予定が変更になる場合もあります。
このような調律師さんの場合、調律すべき時期がきたら自分から連絡を取らなければいけないことがあります。
2.楽器店に調律師がいるか訪ねる
大抵、大きな楽器店やピアノを売っているお店であれば、調律師さんを紹介してもらえます。
ただ、所属している調律師さんも、新人さんからベテランさんまでたくさんいると思います。こちらで、どちらの調律師さんに来てもらえるか分からないのが欠点です。
しかし、もし気に入らなかった場合、すぐに人を変えていただくことができるのも長点です。気に入った方が来てくれたら、次回も来てもらうように約束をするか、連絡先を教えていただいた方が良いでしょう。
万が一、気に入った方が辞めてしまったら、お店側にどんな方が良いか伝えると、配慮していただけるかもしれません。楽器店であれば、次の調律の時期が来たら、電話をかけてくれるところが多いです。
3.個人的にインターネットなどで調べてみる
インターネットで調べれば、調律をしてくださる方はたくさん見つかると思いますが、インターネット上で知った方を自宅に招くのは不安という方もいると思います。
しっかりと、調律師さんの経歴や、資格をお持ちかなどを調べることが必要です。個人でされている方であれば、多少の値段の交渉もできるかもしれません。
個人でお願いするときは、万が一調律後にトラブルがあった時にもう一度来ていただけるかを確認しておいた方が良いでしょう。
また、中には国家資格(ピアノ調律技能士)を持っている方もいます。一つの基準として、国家資格をお持ちの方であれば、安心かもしれませんね。
まとめ
調律師さんを選ぶ時は、ピアノの音をどのように調律してほしいか、どこが少し違和感を感じるのかなど、何か伝えたいことがあれば気軽に伝えられる方が良いと思います。
また、あまりにも希望ばかりを伝えていると、ピアノに負担をかけたり、弦を痛めてしまったりすることがあります。意見を聞き入れてもらいながら、ピアノを構造学的に見てもらい、アドバイスなどをいただけるような方に出会えると良いですね。
そして、ピアノ調律師さんを頻繁に変えることはおすすめできません。ピアノは、調律師さんとのコミュニケーションを通して、一緒にメンテナンスしていきます。
ピアノ調律師さんは、年に1回の調律ですが、ピアノの弱りやすいところ、クセなどを覚えておいてくれた上で、毎回メンテナンスしてくれます。
「フェルトの部分などは少しずつ廃れてくるので、今回はまだ大丈夫ですが、次回は変えた方が良いかもしれません」などと、アドバイスもしてくれます。
ピアノはすべて同じように見えますが、それぞれ個性があって、同じピアノの型番といってもひとつひとつ違います。音がキンキン響きやすいピアノ、少し音がくもりやすいピアノなどなど。それぞれの個性と、持ち主の好みを合わせて音を作っていきます。
大切なピアノなので、一緒になってピアノの声に耳を傾けてくれて、そして演奏する側の意見を聞き入れてくれ、その希望を理解してくれる調律師さんが良いです。