ピアノは、指を細かく使ったり、オクターブなど手を広げたり、童謡やボピューラー音楽、クラシック、ジャズなどを楽譜通りに弾いたり、アレンジしたりと、練習の幅はたくさんあります。
クラシック音楽を基本に練習する場合やグレードのついたピアノ教室で練習する場合は、練習期間、練習量により、だんだん難易度の高い曲に挑戦できるようになります。
難易度の高い曲とはどんなものか、どうしたら弾けるようになるのかお伝えします
1.ピアノの曲の難易度とは
一般的に、難易度は、初級、中級、上級に分かれます。
ネッケのクシコスポストは、小学校の運動会でよくかかっていたおなじみの曲で、比較的リズムがとりやすく、初級となっています。
中級になると、ショパンの小犬のワルツのように、指の動きが早くなります。
上級にもたくさん曲はありますが、例えばショパンの別れの曲を例にとると、右手の動きの中にメロディー部分とそれを引き立たせる役割をする部分が出てきます。
メロディー部分の鍵盤は、それ以外の指の動きより、より深く押さえること、左手で伴奏しているにもかかわらず、右手でも音の調和を保つ動きが必要となります。
メロディー部分に意識をもっていきながらも同じ手で別の動きもしているわけですから、一人三役の働きをしているような感じです。
聴く側にとってみれば、早い曲は、指の動きが大変なので難易度が高く感じられますが、弾き手はそれ以外のテクニックが必要となってきます。
2.難易度の高い曲の練習方法は
まず、その曲を実際に聴いてみることが大切です。オーケストラやピアノ演奏など、コンサートで聴くのも臨場感があって曲を受け止めることができます。
時間がなくてなかなか出向けない場合は、CDやテレビ、ラジオなどを通じて聴くこともできます。
楽譜だけを頼りに練習するよりもイメージが湧くので、リズムもとりやすくなります。楽譜通りに音をとって弾くことを重視される先生もいらっしゃるかもしれませんので、音の長さや指の動きは楽譜をきちんとよむことも大切です。
ついつい弾きやすい指使いをしてしまいますが、楽譜に書かれた番号は次の音に進みやすくなっています。手が小さい方は、先生の指示に従って弾くといいでしょう。
早い曲でも、最初はフレーズにわけて、ゆっくり弾いて練習すると、指が自然に動きを覚えていきますので、慣れてきたら早く弾けるようになります。
音をはずさない様になるまで、繰り返し練習しましょう。
3.完成度を上げるには
ピアノは、ただ練習して弾くだけでなく、発表会やコンサートなど、人に聴いてもらう場所では演奏者となります。
録音機能がついたピアノでなくても、一度自分の弾いたピアノを録音して、他の人が聴いたらどんな感じに聞こえるのか再生してみましょう。
すると、自分では小さく弾いていたつもりなのに大きな音が出ていたり、ペダルを長く踏みすぎて音がのびていたり。
先生のところでは、うまく弾けていたのに、うっかり注意されたことを忘れて、無意識に曲を作りあげてしまっていないか、客観的にみることができます。
細かい手の動きや音の強弱は、思った通りに指が動くように、鍵盤を抑えることができるように、何回も繰り返し練習するとできるようになります。
楽譜通り指が動くようになったら、あとはイメージ通り、リズムにのって弾いていくと良いでしょう。
まとめ
ピアノは、基本の反復練習が必要です。スポーツ選手が毎日基本のトレーニングを大切にしているように、難易度の高い曲を弾くためには細かい指の動きが大切になります。
あるフレーズでつかえたり、音を外したりすると、全体から見ると小さな失敗のようですが、曲全体の構成が崩れてしまいます。
うまく弾けないときは、少し休憩もありです。一晩明けたら簡単に弾けちゃったなんてこともしばしばありますから。
難易度の高い曲は、テクニックや表現方法も様々です。基本に忠実に、指が覚えてしまったらリズムにのって練習できます。