ピアノの曲で簡単に弾けて曲が綺麗なものをあげていきます。本当に初級者(バイエル程度)の人のために選曲いたします。
アラベスク ブルグミュラー作曲
指番号も比較的簡単です。右手で指を返すところは2回です。あとは1番から5番までの指を返すことなく弾けます。
まず曲を3つの部分に分けます。始めのラシドシラのメロディーの部分を「A」とします。次右手のメロディーが変わるところを「B」とします。
また、始めと同じメロディーが出てきたら終わり方が少し違うので「A’」とします。短い曲ですが、Aの譜読みを終えると曲のほぼ2/3が仕上がったようなものです。
左手の練習法は、まず和音を取るようにします。和音の音をとったら左手の和音部分だけを通して弾きます。Bの部分の左手が動かすことが多いので、音が滑りやすかったりしますので、ゆっくりと丁寧にしてください。
よくあるのが「ソ♯ ラ シ ラ ソ♯」と弾くところが「ソ♯——ラシラソ♯」始めのソがわずかに伸びて、後の音が滑って、もごもごしてしまう人が多い傾向があります。この部分が綺麗に弾けるかどうかがこの曲のポイントです。
そして最後の終わり方がですが、「ミレドシラ」と両手で弾くところがバラバラにならないようにしてください。
また最後の和音は、少し離れていますので何回も幅を腕の感覚で覚えるようにしてください。
すみれ ステインボック作曲
かわいい曲ですが、実は装飾音(飾り音)が多く、とてもいい練習になります。4分の3拍子です。左手がスタッカートで和音をとります。和音のバリエーションが少ないので左手の音取りは、早く仕上がります。
ただし、一音ずつ間違いがないようにしっかりと音取りしてください。左手の一拍目と二拍目が少し離れているので、しっかり感覚で覚えるようにします。スタッカートは軽くはずむように弾いてください。
右手の始めのメロディーはそんなに難しくありませんが、真ん中の部分が飾り音がたくさんあります。早く指を交換させて前の音を引っ掛けるようなイメージで弾きます。
はじめは装飾音は難しいので、ゆっくりと弾き、少しずつ指の交換をはやくしていきます。そして、装飾音の小さく書かれている音符に力が入らないように軽く引くことを心がけてください。
よくあるのが飾り音の間違えた弾き方では、飾り音の部分と次の音が混じってしまい、濁った音が聞こえることがあります。指の入れ替えが飾り音の時は大切なので、自分の音が綺麗かどうか確かめるようにしてください。
比較的すぐに弾けるようになる綺麗な曲です。初心者の方にオススメです。
紡ぎ歌
テンポ感のいい曲です。左手の譜読みが簡単なので、ヘ音記号が苦手な人でもすぐに譜読みができます。左手は、初めの部分と終わりの部分は「ファ ド」の繰り返しです。
右手もよく似ているモチーフの繰り返しなので、和音さえ取れればすんなりと上達できます。真ん中の部分で左手が少しずつ和音が多くなりますが、同じ音を繰り返して弾くので心配なく進むことができます。
始めと最後よりも真ん中の部分が少しずつ難しくなるので、集中的に練習してみましょう。あとは、元気よく少しずつテンポを速くしていきます。
ヘ長調の曲なのでファにフラットがつくので忘れないようにしてくださいね。
まとめ
初心者でも弾きやすい曲を3つあげました。始めは難しく感じるのは当然ですが、右手と左手をバラバラに弾いてしっかり弾けてから両手で合わせてみるようにしましょう。
片手ずつが、綺麗に弾けるようになっても、両手になるとうまくいかないこともあります。根気よくゆっくりとゆっくりと慣れていくようにしましょう。
「やっぱり両手で弾けない」と諦めないでくださいね。時間をかければ絶対にできます。両手で弾けるようになったら、しっかり強弱記号をみていくようにしましょう。
インターネットなどで曲を聴くこともできますが、初めから早いテンポでは弾けませんのでゆっくりと弾くようにしてくださいね。
ピアノの初心者さんは、早く弾く事=上手と思っている方も多いですが、早く弾くよりもゆっくりと音を丁寧に弾いた方が、音楽として美しいです。一つ一つの音を大切にしてくださいね。