今回は、ピアノの椅子を選ぶ時のポイントをご説明します。
通常ピアノを購入するときにピアノの椅子はついていますが、私が購入したときは数種類の中から好きな椅子をオプションで選ぶようになっていました。
椅子のタイプによって値段が追加になりましたが、椅子はピアノの演奏に大きく影響を与えますので、節約のためにとクオリティの低いものを選んでしまっては、後々後悔の元となってしまいます。
今回はピアノの演奏にあたり、椅子の重要性がわかるように話しを進めていきます。
1.ピアノの椅子のタイプ
ピアノの椅子には、一人用でも横長のもの、正方形のもの、二つタイプがあります。そして高さ調節が、固定レバ-がついていて数段階できるものと、こまかく微調整ができるタイプがあります。
2.ピアノの演奏するときの姿勢について
ピアノの演奏するときに手引書などをみると、座り方などが書いてあるものがありますが、人それぞれ指の長さや腕の長さが違うので、写真と同じように座っても弾きにくさを感じたりすることがあります。
しかし、ピアノと身体の距離感はピアノの演奏のときにとても大切ですので、変な癖がついてしまう前に正しい姿勢を覚えるようにしましょう。
初めてのピアノのレッスンで、座り方が正しいか、椅子の高さは自分に合っているかなど、先生に尋ねることをお勧めします。
ピアノを弾いたことがない方には、弾きにくい姿勢、弾きやすい姿勢などの判断も難しいですが、チャレンジする曲が難しくなればなるほど、姿勢や座る位置が悪いために腕に負担がかかったり、演奏時に強弱がつけにくかったり、肩が上がってしまって音が硬くなってしまったりと後々弊害が起こってきます。
また、一度癖になってしまうと直すのに相当な努力と時間がかかります。
はじめは、ペダルを使いませんが、ペダルを踏むことを想定して、少し浅めに座るようにします。毎回座ったときに、その位置で快適にペダルが踏めるか、かかとを軸にして数回ペダルを踏むことも習慣にしておくとさらにいいかもしれません。
3.ピアノの椅子の高さ調節について
ピアノの椅子の高さ調節は、微調整ができるタイプの椅子をお勧めします。数段階しかできないものは、その段階の自分に合う高さに近いものを選ばなくてはなりません。
しかし、体の大きさや快適に演奏ができる姿勢は人によって異なるので、微調整ができるほうがいいです。
椅子の高さを調節することは、演奏する時にとても大切です。椅子が低すぎると体重が乗せにくく、演奏中にフォルテで弾くときに体重が乗らないため、手先だけの音になってしまうことで、深みのある音が出ません。
ピアニストは、椅子の高さが1cmでも違うと違和感を感じます。ただし、ピアノのコンサ-トなどの会場に置かれているピアノ椅子は、高さ調節が数段階しかできないものが多いです。
その理由は、演奏前の高さ調節が早く済むことなどが挙げられます。たくさんの人が演奏するピアノで、一人ずつが好きな高さを微調整すると、時間がとてもかかってしまうからです。
ただ、毎日の練習では、間違えた弾き方をしないようにしっかりと調節するように心がけてください。
4.こんな椅子は選ばないで
椅子を選ぶときに椅子の足の部分や、椅子の座面がしっかりした作りかどうか実物を見て確かめてください。たまに、作りが悪く、揺れるものや軋む音が演奏中に鳴る物があります。
軋む音は、もちろん演奏の邪魔をします。また、軋みや揺れるピアノ椅子は、演奏中に思いもよらない事故や怪我につながることがあります。
通常、一度椅子を買うと、何度も買い替えることがありません。
ピアノを演奏中は、勉強中に机に向かって座っているのとは違い、身体全体を使って動いているので、椅子に体重が乗り負担がかかります。急な座面落ちなどにつながることも十分にありえます。
5.高さ調節のときの注意
数段階に高さ調節ができるタイプの椅子は、きっちりと高さ調節のレバ-がカチッと固定されているかを目視して、なおかつ座る前に手のひらで座面を押して確かめてください。
急いで調節をして座ると、固定されていない場合があり、座面が落ちたり、指を挟むなどの大きな怪我につながることがあります。お子様が調節するときも、しっかり大人が見てあげたほうがいいです。
まとめ
わたしが、お勧めするピアノ椅子は、横長のタイプで高さが微調整できるものです。高さが微調整できるタイプのものは、横に回転式の高さ調節機能がついていて、固定されているかを心配することも要りません。
また、自分に合った高さを微調節できるので、演奏するときも快適な姿勢を見つけることができます。