ピアノの選び方でアップライトにするか、グランドピアノにするか迷う方もいると思います。
1番の問題は、グランドピアノを置ける部屋があるかという事だと思います。置ける場所があれば、アップライトピアノのランクがいいものと、グランドピアノの価格はそこまで大きく変わらないので、グランドピアノをお勧めします。
ただ、日本の家を考えると、グランドピアノを買える人が少ないのが現実です。
今回は、アップライトピアノと、グランドピアノの選ぶ基準についてお話ししていこうと思います。
1.グランドピアノの選び方
まず、いろいろとグランドピアノにも大きさがあるので、部屋の広さと比較をしながら決めます。
一般的にヤマハC3シリーズが、音楽大学の教室や練習室に置かれているものです。それ以上大きなピアノは、コンサートホールなどで使われています。
大きければ大きいほど高価になっていきますが、ピアノの選び方は、大きければいいというわけでもありません。その部屋の響きの特徴や、大きさによって大きなグランドピアノにしたり、小さなグランドピアノにしたりと調節をします
また、購入する時にサイレントを付けるかどうかも1つの悩みどころです。ピアニスト達も同じように悩みます。
あるピアニストが言うには、「購入時に付けておけば良かった」と言っていました。理由は、購入時に付けるものと、後付けできるサイレントの構造が違い、前付けの物の方が安くて質が良いからです。
一生に1度の買い物なので、しっかりと考えなければいけません。
2.アップライトピアノの選び方
アップライトを選ぶときは、まず値段によって背の高さが違う事に気づくと思います。背が高い方が良い音になります。最近は、インテリアのような綺麗な彫刻のあるピアノも見かけます。
しかし、全てのピアノとは言えませんが、あまり真剣に練習するための物ではない印象を受けました。
ただ、リビングなどに置き家具に馴染むので、目的によっては購入価値があります。色は、一般的な黒や木目調などがあります。また、つや消し、鏡面加工などもあります。
アップライトも、サイレントを付けるかどうかを購入時に聞かれますので、事前に考えておく必要があります。
サイレントがあれば、夜遅くでも譜読みなどできます。夜遅くに弾かないのであればいりませんし、近所の迷惑を考えているのなら、消音ペダルで十分だと思います。
ピアノを弾く時間や、生活リズムを考えて選んでくださいね。
3.アップライト、グランドピアノに共通する選び方
同じモデルで同じピアノとは言っても、1つ1つ音が少しずつ違います。もちろんモデルが変わったり、ブランドが変わるともっと音色が変わります。どのブランドが良いかは好みにもよります。
音色の判断の方法は、音色を聞きながら「丸い音か、冴えた音」「明るい音か、重い音か」弾きたい曲や、好きな音は人それぞれです。ピアノを弾ける人であれば、弾き比べをするとわかりやすいです。
曲が弾けなくても大丈夫です。ハノンのような指の練習曲でも、十分違いを感じると思います。
「指の動きがスムーズに感じる」
「集中させてくれるピアノ」
「弾いていて心地よいピアノ」
を五感を通して感じ取ってみてください。ピアノ選びは、恋人選びと一緒で、一緒にいて心地よくて、夢中にさせてくれて、アクションに対して良い反応をしてくれるのが良いです。
ちゃんと弾きたい音にピアノが答えてくれるかどうか、タッチを確かめてみてください。弾けない人は、弾いてもらってイメージに近い音かどうかを感じ取ってください。
4.ピアノを選ぶときのタッチの基準は?
ゆっくりの曲で、和音の混じり方を聞いてみるもの1つです。また、例えば早い曲で、ターンやトレモロ、スタッカート、トリルなどにしっかりと答えてくれるかなどをポイントにすると良いと思います。
また、女性の場合は、タッチがあまり重すぎるものは避けた方が良いかもしれません。
まとめ
ピアノ選びは難しいです。急がずに、ゆっくりと色々なピアノに出会ってみると良いと思います。じっくりと選んで、弾いてみて、納得いくようにしてくださいね。
ブランド全体の評価も参考になりますが、ピアノ1つ1つのモデルによっても音に違いが出ます。ちなみにイタリアでは、ピアノを習っていて、初めてのピアノ購入時には、ピアノの先生についてきてもらうのが一般的なのです。
先生は、生徒さんの長所や欠点を冷静に判断して、ピアノと向きあってくれます。第三者の目も、大切な参考になると思います。