あなたは、カラオケの採点で平均以下とか悔しい成績で悩んでいませんか?
カラオケの採点は、機種によって若干異なりますが、高得点を取るためには1番が音程、2番が抑揚などの表現力が大切です。
ほかのパラメーター(リズム・ロングトーンとビブラート・安定性等)はあまり重視されていません(数点の違いは出ますが)。
あまり色々やろうとしてもなかなか上達しませんので、今回はカラオケ採点で得点を大きく左右する「音程」と「抑揚などの表現力」に焦点を絞って、筆者の体験談も含め解説していきましょう。
マスターすればかなりの点数アップが期待できますので、よく読んで実践してみてください。
1.音程を正しくとる方法
最初に、もっとも大切な「音程を正しくとる方法」です。
これはカラオケの採点のウェイトの8割以上を占めてるといっても過言ではありません。
まず、一番大切なのは「自分の音域(キレイに声を出せる範囲)に合ったキーで正しい音程で歌う」ことです。キーチェンジを嫌がる人もいますが、自分が出せない音域がある曲を無理に歌って正しい音程で歌えるはずがありません。
原曲キーがそのキーなのは、たまたま歌手がそのキーで歌うのがその歌手に合っているから、というだけのことです。
実際、他の歌手の曲をカバーして歌っているときは、キーが変わっている場合が多いのです。「自分がその曲をカバーしてるんだ」という気持ちになってみてください。
もう1つ、正しい音程で歌うには、その曲を自分のキーに合わせてキーチェンジし、それを何度も飽きるほど聴くことです。そして、口ずさんでみてください。徐々に音程が合ってくるはずです。これを毎日実践してみましょう。
慣れてくれば、キーチェンジしなくとも実際のカラオケで正しい音程が取れるようになってきます。
最後に、お腹から声を出す「腹式呼吸」で歌う方法をマスターしましょう。
この方法を使うことで高音の出方が改善され、少しずつ自分の音域が広がっていきます。毎日練習するだけで、約3か月でマスターできます。
練習方法は次の通りです。
・布団に横になり、力を抜きます。
・まず、お腹がぺちゃんこになるように意識して息を口から吐きだしましょう。
・次に、お腹がパンパンに膨れることを意識して息を思いっきり鼻から吸い込みましょう。
・再び、お腹がぺちゃんこになるように意識して息を口から吐きだしましょう。
以降この繰り返しです。自然と腹筋も鍛えられますので、ダイエットにもいくらか効果がありますよ。
以下の記事にも、腹式呼吸の詳しいやり方が書いてありますので、ご参考ください。
・横隔膜って鍛えることはできるの?腹式呼吸との関係性
・腹式呼吸をマスターするには?|カラオケからオペラまで使える!
2.抑揚(表現力)をつける方法
歌に表情がつくのは、人が聴いて「うまい!」と思ってもらうためにも重要なのですが、採点で高得点を出すには機械で判定しますので、「機械に伝わる歌い方」ということを意識してください。
実は、採点における抑揚は、パート内の曲の強弱のほうが重要といわれています。
曲の強弱には次の2つの強弱があります。
・曲全体の強弱(一般的に出だしは弱めで、サビが強め、など)
・パート(Aメロ・Bメロ・サビ等)の中での音の強弱(アクセントなど)
まず、曲全体の音の強弱ですが、これは原曲を聴いていればすぐに分かります。これをかなり大げさにつけるつもりで歌ってみましょう。実際は、あなたが思っているほど強弱はつかないものですから、「大げさに」が大事なんです。
次に、パートの中の音の強弱です。
あなたが歌いたい曲をじっくり聴いてみてください。サビなら、サビの中でも若干強弱が付いていることに気付くと思います。一般論ですが、低音は声量が控えめに、高音は強めに歌う傾向があります(これが一番楽な強弱のつけ方でもあります)。
もう1つ気にしてみたいのが、「アクセント」です。歌詞の中で強く歌っている文字があると思います。これは、普通に話しているときのアクセントとは異なります。
ドラムパートで強く叩いているところにアクセントを持ってくる場合が多いので、メロディーだけでなく、ドラムパートもよく聴いてみてください。何曲か聴いているうちに、「この曲はこうアクセントをつけたら良い」というのが自然にわかってきます。
ただし、アクセントを極端につけようとすると、音程を外しがちになります。こちらは力まない程度のつけ方でいきましょう。
3.自分の歌をレビューする
最後に、自分の歌は必ず記録に残し、あとで確認しましょう。何が良くて、何が悪かったのかがわかると同時に、古い記録と比較することで、自分の歌が上達していることを実感するためです。
あなたが自分の歌の成長が実感できれば、自信をつけてさらに前向きに歌に取り組めますよね。
その方法は、「動画撮影」です。カラオケの画面に採点バーと音程の正確性を示すキラキラが流れますよね。そこであなたの音程がどの程度合っているのか客観的に把握することができます。
同時に、自分の声を聴きながら抑揚を確認することもできます。
曲の終わりの採点画面も記録します。得点の記録を残すのも重要ですが、大事なのはその次のページ。音程の正確性がグラフでわかります。まずは音程の正確性を80%以上目指してみましょう。表現力もグラフに出ますので、それも参考になりますね。
自分の歌を自分で客観的に把握することが重要です。
ビデオカメラと三脚があれば話が早いのですが、動画サイトに掲載するわけではないので(動画サイトに掲載すると著作権侵害になるそうです)、スマートフォンの録画機能で十分です。スマートフォン用の小さい三脚を買えば十分です。
そして、自分が得意になりたい曲に絞って録画しましょう。あまり曲数が増えると、研究が追い付かなくなります。
とにかく、自分なりの研究を重ねることが上達には不可欠です。
まとめ
あなたがこれまで説明したことを実際にやることで、85点以上が安定的に取れるようになります。そして、90点以上も決して夢ではありません。
ただ、90点を超えたあたりから、人が聴いて「本当にうまい!」と思わせる歌い方と、「さらに上の点数を目指したい」という歌い方でははっきり歌い方が分かれてきます。
あなたがどちらの道を選ぶかは人それぞれですが、高得点を目指す場合はさらに機械的に音程を外さないようにすることと、さらに極端に抑揚をつけたり、ビブラートを1秒以上入れ、入ったら敢えて入れないなど、不自然な歌い方を覚悟で歌ってみてください。
一般的に、音程の正確性が90点を超え、ほかに特にミスがなければ95点や、夢の100点を取る可能性があります。
今回は基礎の基礎部分のみ説明しましたが、これを実践するのもなかなか大変です。それでも、長い目で見ればあなたのカラオケの得点はきっと上昇することでしょう。頑張ってみてください!