歌が上手い人って、声量や音程などのバランスがとても上手に取れていて、聞いている方も心地良く楽しめますよね。しかし大半の人は、そのバランスが上手く取れずに歌っているので、人に聞かせる歌というよりは自分一人で楽しんじゃっているような感じになってしまっているのがとても残念…。
カラオケに行ったときに、せっかく声量はあるのに音程が上手く取れていなくて音痴に聞こえてしまっている人を見かけると「もったいないな~」と思ってしまうこともしばしば。歌うときに上手く音程が取れていないのって、一体何故なんでしょう?今回は音程の取り方の練習について触れてみたいと思います。
1.音程が取れない原因
音程が取れていない原因としては、音程に対する意識や自覚が薄いことが考えられます。まずは自分がどのような歌い方をして、どれくらい音程が取れていないのかを知る必要があります。
かといって、歌っている最中に自分でチェックするのは難しいですよね。耳の良い人に聞いてもらって、客観的な指摘をしてもらうのも良いですが、やはり自分の歌を録音して自分で聞いてみるのが手っ取り早いです。
このとき注意することとしては、自分の欠点を素直に受け止めることです。自分は歌が下手だ、というのはあまり信じたくないものですが、ここはグッと我慢して、自分のことを客観的に見つめ直して成長を目指しましょう。
2.音程を取るための練習方法
自分の歌を録音してみて、自分が音程が取れていないことが分かったのはいいけど、歌っている最中にちゃんと音程が取れているのかが知りたい、という方にはさらに別の方法をお教え致します。
アカペラで歌っている最中に、頭からバケツをかぶって練習する方法です。冗談のように聞こえますが、プロもおすすめするちゃんとした練習方法なのです。バケツを頭からかぶって練習すると、自分の発した歌声がバケツに反響して聞こえるのですが、ここが重要なポイントです。
普段発している自分の声は、自分の体の中で反響して聞こえてしまっているので、録音したときに聞こえる声(=他人が聞いているあなたの声)とは違って聞こえてしまうのです。
しかし、バケツに反響させることで、録音したときと同じように他人が聞いているあなたの声を自分でも聞くことができるのです。この方法によって、自分の歌声の音程を即座に自分でチェックすることができます。
3.音程を取る練習がうまくいかないときは?
録音やバケツ練習でも上手くいかないという人は、そもそもの基礎体力がまだ身についていないのかもしれません。きちんと歌いこなすには、かなりの筋力が必要です。筋力といっても、歌に必要な筋力なので、アスリートの筋力トレーニングというよりはいわゆるボイストレーニングでつける筋力のことを指します。
腹式呼吸を練習するのも良いですが、単純に声量を必要とする歌をカラオケで思いっきり歌いまくるのもおすすめです。歌というのは歌い続けることで、いつの間にか前より楽に歌えるようになったりするものです。今まで自分が思いっきり歌って楽しかった歌があれば、それを一人カラオケで練習するのも手っ取り早いですね。
ただ、歌いすぎでノドを痛めるような曲は控えた方が良いかもしれません。あくまで、歌うことで汗をかいて、発散できているな~という実感ができる楽しい曲を選んでくださいね。
4.音感をチェックする方法
さて、少し話は変わりますが、世の中には絶対音感を持っている人がいると耳にすることがありますが、音程を取るのに絶対音感を身につける必要はありません。
というよりも、大人になってから絶対音感を身につけることはほぼ不可能といっても過言ではないようです。では一体何を鍛えれば良いのか?それは絶対音感ではなく「相対音感」の方です。
自分の相対音感をチェックするサイトがありますので、まずはこちらを試してみて、自分の音感をチェックしてみてはいかがでしょうか。
『相対音感テスト』
カラオケでほぼ音程が正確に取れているレベルの人であれば、こちらのテストは簡単かもしれません。
こちらのテストは訓練をしている人でないと、いい点数を取るのはかなり難しいはずです。いわゆる音楽のプロを目指す人なら、こちらである程度いい点数を取れるようになるといいかもしれませんね。
最近ではインターネットサイトやスマホアプリなどでも相対音感のトレーニングがたくさん出回っているので、自分のレベルに合ったものを探して試してみることをおすすめします。
まとめ
耳コピをしたいと思っても急にできるようにはなりませんので、まずはとにかく普段から「音程はきちんと取る」という意識を持つことから始めてみてくださいね。
自分の音程を少しずつ矯正していくうちに、音程の取り方が身体に馴染んでくるはずです。
元々ある程度は音程は取れているという人は、相対音感まで身に付けることができれば、最早プロ並かも?是非ご自身のレベルに合った方法で、音程の取り方を練習してみてください。