ギターのリフィニッシュという言葉を一度は聞いた事があるのではないでしょうか?
「ギター自体は気に入ってるけど、見た目に飽きてきたから塗装を変えたい」
「誰も持っていないような、オリジナリティ溢れるギターにしたい」
もしくは、
「ボディの塗装がぼろぼろになってきたから再塗装をしたい」・・・等々。
その場合、リフィニッシュという作業を行う事で変更は可能です。
ただし、メリット・デメリット、費用のことなどを考えなければならない事は様々あります。
それでは、リフィニッシュについて詳しく見ていきましょう。
1.リフィニッシュとは何をするの?
まず、リフィニッシュとは、簡単に説明すると「色を塗り替える」作業になります。
ギターの塗装は、被膜のクリア塗装(ボディのコーティング)、その下に色を塗ってあります。費用は約4万円程度、仕上げの方法で値段も変わってきます。入門クラスのギターでしたら、新しいギターを購入できる金額になりますね。
純粋に塗装と言っても、表面のコーティング用のクリア塗装、下地を安定させる塗装、実際のボディ色となるメインの塗装に分かれます。
専門の楽器屋さん、リペアショップにお願いすると費用はかかりますが、仕上がりはさすがプロ!といった具合だと思います。
さらに一度これまでの塗装をはがすので、ついでにボディの加工(どうしてもここが肘に当たるから少し削りたい..など)も一緒に行えば、別々に依頼するより多少安上がりになるとは思います。
2.格安!手軽!に自分でリフィニッシュをやってみよう!
あくまで自己責任で・・・(笑)。
昔、プラモデルなどを自分で塗装したり、バス釣り用のルアーを自分で着色した経験があれば自分でも可能です。
ホームセンターや100円ショップにあるマスキングテープを使用して、塗料が付着したくない場所(ネック、ピックアップ等)に張り目隠しします。
あとは、ムラが出ないように乾燥しては、上塗りをひたすら繰り返します。完全に乾く前に上塗りをしてしまうと、ムラの原因になるので、必ず乾き切ってから上塗りをしましょう。
XJAPANに在籍していたHideにあこがれていた筆者は、学生時代ペイントマーカーで塗りましたが、性格上苦手な作業なので、結果はムラだらけになりました。
ペイントマーカーはリフィニッシュというより、今の塗装を活かし模様を描くといった作業に適しており、耐久性もそこそこです。Hideや布袋さんもペイントマーカーでペイントしていたようです。
また、知り合いにバス釣りをやっていて、塗装を自分でやっている人がいれば、ぜひ相談してみましょう。塗装用のいい機材を持っている可能性大です。
なお、今の塗装をはがしてからスプレー・ペイントマーカーで上塗りする方法もありますが、大変な作業となります。
塗装にも保護用のクリア塗装、その下に色を付着させている塗装の構成になっており、これらをやすりでひたすら削り、木の木目が出てくるまで削ります。
3.リフィニッシュのメリット・デメリット
メリットとして、当然ですが、気に入った塗装を施す事でルックスが変わりさらに愛着がわきますね!
さらに仕上げの保護の塗装を薄くする事で、ボディの鳴りがよくなるという事もあります。
高級なギターほど塗装にはこだわっており、薄い塗装を施してあります。
デメリットは、厚い塗装は、振動するギターの木の動きをふさぎ込んでしまい、これまでより音が鳴らなくなる可能性があります。
生音がこもる、アタック音(ピッキングした瞬間の音のこと)が曖昧になる、などのデメリットがありますが、ギターはルックスもかなり重要ですからね!!
特に黒、白などの色をボディ全体に塗装してあり、木目が見えない状態のギターの塗装をはがし、木目を見せたいと思って剥がした場合、思っていた木目とは違ってがっかり..という事も想定されます。(入門クラスのギターだとボディに使用されている木材もあまりいいものではないと思います)
まとめ
リフィニッシュについていろいろと書きましたが、筆者としては極力、リフィニッシュはお勧めしません。
よっぽどお気に入りのギターで、リフィニッシュしてでも一生手元に置いときたい、もっと鳴りを良くするために被膜の塗装を薄くしたい等の理由でなければやめた方がいいでしょう。
また、どうしても!というならお店に依頼する事を強くお勧めします。