吹奏楽のコンサートに行けばたくさんの名曲に出会えます。
多くの人が学校の授業でも習いメロディに親しみを持つのは、グスターヴ・ホルストの木星です。
2003年に日本の歌手が歌詞をつけて歌ったことで、Jポップとして触れ合った人も多く大ヒットしました。
グスターヴ・ホルストは7つの楽章で構成される組曲を作りました。
それぞれの楽章は西洋占星術に基づいた惑星の名前が当てはめられており、木星もその1つです。
彼自身は土星を好んでいましたが、世界的に高い評価を得たのは木星の第二節で今でも様々なアレンジを加えて演奏されています。
天文学的な木星ではなく西洋占星術で位置づけられた木星を表現しています。
西洋占星術では木星はローマ神話に登場するジュピターのことであり、主神として堂々たる出で立ちですが同時に快楽の象徴でもあります。
他の楽章と比べる演奏のスケールが大きく、国民が祭りに賑わっているような情景が浮かばれます。
通常の編成はホルンは4本ですが、この曲は6本と増えることからも雄大であることが分かります。
有名な主旋律に沿ってトランペットとトロンボーン、チューバの金管楽器が和音でハーモニーを奏でる部分は、神秘的で木星の快楽をもたらすというイメージをしっかり表現します。
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