映画音楽の多くは壮大な曲になっています。
吹奏楽であれば、その壮大なイメージを再現することができます。
映画音楽を吹奏楽編成にアレンジしてある楽譜は多くあるので、多くのコンサートで使われています。
吹奏楽が演奏をする映画音楽の中で特に人気があるのは、ニュー・シネマ・パラダイスの曲です。
これはイタリアの映画の「ニュー・シネマ・パラダイス」の主題曲をアレンジしてあります。
劇の中では映画に惹きつけられる少年の姿とか喜びや郷愁などの感情の描写が多くあります。
主題曲であるCinema Paradisoにも、そのような感情を表現するところが多く盛り込まれているのでとても楽しめます。
映画の雰囲気を壊すことなく演奏できるように、優しいメロディーにアレンジがしてあります。
演奏人数の目安は30人くらいになります。
演奏時間は5分20秒なのでちょうどいい時間になっています。
そのほかには、ガブリエルのオーボエも人気があります。
こちらは、イギリスの映画の「ミッション」で先住民にキリスト教布教に従事をしているイエズス会の宣教師の姿を描いているものになります。
劇の中では宣教師のガブリエル神父が音楽を共通の言語として先住民にあゆみよっていきます。
とにかく、音楽の価値を重視している作品になっています。
この映画の代表的な曲は、ガブリエルのオーボエです。
オーボエによる流れるような旋律が特徴となっている曲で、聴いている人がリラックスできるようになっています。
吹奏楽で演奏をすることで、美しい旋律を再現できるので人気があります。
この演奏人数の目安は26人です。
演奏時間はちょうど3分になっています。
サウンド・オブ・ミュージックは最も有名なミュージカルと言われています。
多くの人気曲がありますし、いろいろな場所で多くの人に演奏されています。
オーケストラの編曲も多くありますが、吹奏楽でまとまった良い演奏ができる汎用性の高い作品ともいわれています。
サウンド・オブ・ミュージックの世界を上手に再現できる編曲になっていてとても人気です。
このアレンジは、原曲のイメージを保ちながらですが、壮大なアレンジとなっています。
また、ミュージカルのため、演奏をするときにも歌いやすいアレンジになっているのも特徴です。
演奏時間は9分22秒となっています。
また、虹の彼方にも人気となっています。
虹の彼方には、ミュージカル映画のオズの魔法使いに登場する曲で、世界中に親しまれています。
現在までに、この曲の編曲譜は数多く出版されています。
この楽譜の特徴は、各パートにソロパートがあります。
多くの楽器をソロに回すため、曲調とか音色も大きく変化をしていきます。
でも決して違和感はありません。ソロとして登場をする楽器の音色はわかりやすくしてあるので、コンサートで楽器紹介にも使うことができるようになっています。
この曲の演奏時間は4分40秒です。
あとは、「レ・ミゼラブル」セレクションも人気です。
こちらは、ミュージカル映画の「レ・ミゼラブル」の楽曲をメドレー形式にしたアレンジ楽譜になっています。
この楽譜には、劇の中で登場する名曲を5曲使ってあります。
メドレーの中で曲調の変化とか旋律の移り変わりも楽しめます。
金管楽器にソロが多い楽譜なので、コンサートでもマーチングでも使うことができます。
この曲の演奏人数の目安は32人です。
コンサートになると、一部を丸々映画音楽で統一するということも珍しくありません。
今回人気があるといわれている楽譜は、映画の雰囲気を崩すことなく吹奏楽のサウンドの特性を活かした編曲になっているものばかりです。
コンサートだけでなくマーチングにもおすすめといわれています。