学校の吹奏楽部などでは、課題曲が非常に重要になります。
コンクールに出る場合は課題曲が必要になりますが、どの課題曲を選ぶかによって難易度が変わってくるでしょう。
その吹奏楽にぴったりのものを選ぶ必要があります。
通常は課題曲が、日本吹奏楽連盟から指定されます。
否定された曲はたいてい5曲ぐらいになりますが、その5曲の内訳は、朝日作曲賞受賞作品と課題曲公募入選作品が3曲、そして全日本吹奏楽連盟作品コンクールで1位を受賞した曲になります。
ただし、一番最後の全日本吹奏楽連盟作曲コンクールの作品は中学生で選ぶことはできません。
高校生であれば5曲の中から選ぶことができます。
かつては、マーチだけの年度もありましたが、最近はマーチに限らずそれ以外の歌曲も選ぶことができています。
課題の曲を選ぶ場合には、1年間の中で最もかかわりの多い楽曲になりますので、皆で話し合っていることが必要になります。
一方的に顧問が決めてしまっては、それに反発する生徒もいるでしょう。
ですが民主主義的に多数決で決めることをすれば、反対した生徒は多少を反発をするかもしれませんが、多数派の意見が通ったので受け入れることができるでしょう。
そして、多数決で選ぶだけでなく、本当にその曲が自分たちにあっているかを聞き分ける必要があります。
自分たちにあっていない曲を選んでしまった場合、練習してもなかなか身に付かないか、あるいはできる人とできない人の差がものすごく大きくなってしまう可能性があります。
ある楽器は演奏が素晴らしいのに、別の楽器は聞くに堪えないような音しか出ないとすれば、曲として失敗に終わるでしょう。
曲は全体のバランスがとれて初めて素晴らしい音楽といえるからです。
ここで顧問の役割が重要になります。
確かに昔は部活の顧問が決めていましたが、結果的に部活の顧問が決めた方が良い時もあります。
部活の顧問の方がどの曲がその部活にぴったりなのかがわかっていることがあるからです。
ただし、やはり最終的に決めるのは生徒でありたいと考えている時代の流れになっています。
そのため、顧問は最終的な決断をするのではなく、途中でアドバイスをするにとどめた方がよいです。
子供たちだけで決めても、本当にそれが全員の力を発揮する曲なのかが不明だからです。
どれを選んだらいいのかわからない場合は、それぞれ演奏してみてもよいでしょう。
中学生であれば四つの曲だけですので、その中から2曲ほど選んで両方を演奏してみます。
その中でより優れた曲の方を選んでみれば、多くの人が納得でき、統率のとれた吹奏楽になりえます。
演奏するときも、時間がかかりますので、それぞれ時間配分を考えて行いましょう。
両方とも最後まで決めることができなければ一つの曲に絞ったときほかの学校の部活に比べても練習時間が少なくなってしまいます。
ただでさえ練習時間が長い部活ですので、自分たちの練習が半減してしまえば、よほど才能を持った人が多くない限りコンクールで勝つことはできなくなってしまいます。
例えば最初の1か月で両方の曲を演奏して、どちらがいいかを多数決で決める方法がいいかもしれません。
練習は、毎日行うのが基本になりますが、土曜日や日曜日も積極的に部活を開く学校が多くなっています。
この時に、むやみに練習をするのでなく、
練習した音楽をしっかりと録音しておくことが大事です。
録音することで自分たちの音楽を客観的に判断することができます。
また可能であればビデオをとっておくのがよいでしょう。
ビデオ動画を嫌がる生徒もいるかもしれませんが、結局は皆の前で歌わなければいけないので、ビデオ動画を嫌がっているようでは先が思いやられます。
とにかく部活のためにそしてみんなが喜び合えるように、一人一人とのように演奏しているかを発見することが重要です。