吹奏楽で楽器を演奏している際には、指揮者や先生にこの部分はこうした方がよいなどの支持を受けることも多々あります。
このような時に教わったことを忘れないようにと、楽譜に書きこみをすることが大切です。
この書き込みを行う際に、楽譜に文字を書くよりも記号を使って書いた方が、演奏中でも直感的に理解しやすくなるといえるでしょう。
文字を絶対に書き込んではならないというわけではなく、時には文字を記入することも大切です。
しかしこのような時には記号を使って記入すると自分の中で決めておくことにより、演奏中でも短時間で書き込みを行うことができるでしょう。
よく使われるものの種類としては、
まずは波線が挙げられます。
波線を書くことによりリタルダンドやラレンタンドのように、テンポを少しずつゆっくり演奏するということを表すことがわかります。
書き方のポイントとしては最初に大きな波線を記入し、少しずつ並みの幅を小さくしていくと良いでしょう。
これが最も頻度の高い書き込みと言えるでしょう。
次に右向きの矢印です。
これは先ほどの波線とは対照的に、アッチェレランドのようにだんだんとテンポをはやくするということを表しています。
速くなりはじめる部分を起点に持ってくると、後で見返した時にわかりやすいでしょう。
そしてこれとは反対に左向きの矢印です。
これは人によって使い方が異なるので少しあいまいともいえますが、小節ごとに時間をかけてテンポを落としていく場合や、突然テンポが落ちる部分で使うことが多いと言えるでしょう。
テンポが落ちるということで、最初に表した波線と似ているかもしれませんが、波線を使うことなく左向きの矢印を使う人も多く見られます。
次に縦線です。
この縦線はリズムが複雑でわかりにくい部分や、拍子の頭がつかみにくい部分に使用することが多く見られます。
縦線を入れることにより、楽譜が非常に分かりやすくなるでしょう。
そして斜め線です。
斜め線は指揮者が音を切る動作を入れて音を完全に切り、再度改めて次の音に入る際に使用します。
ここで一度音が完全に切れるので、次の音を出す際に注意しなければならないという部分で使うことが多いでしょう。
そして最後にメガネマークです。
メガネマークはそのマークの通り、指揮者を見るということを表します。指揮者から何かしらの合図がある部分としては、テンポが変わるなど指揮者を見なければずれてしまうような部分が挙げられます。
文字を書き込むだけでは楽譜は非常に読みづらいものになってしまいます。
そこでできるものは記号であらわすことによって、すっきりと見やすい楽譜にすることができるでしょう。
さらに書き込み行う際にはやわらかい鉛筆で、優しく書くと良いでしょう。
実は音楽に携わるプロも、現場でこのようなマークを使って書き込みを行っています。
再度見返した時にとにかく分かりやすい楽譜になっていることが一番なので、自分が分かりやすいものを選んでみると良いでしょう。
そしてこのような音楽の記号にはさまざまなものがあげられますが、このようなマークを熟知している人にとってたまらないものに音楽記号のラインスタンプが挙げられます。
例えばフォルテやピアノなど、楽譜の中で強弱や速さを指示するものが数多く存在します。
たとえ音楽に携わっていなくても、音楽の授業などで一度は目にしたことがあるようなものも数多くあります。
具体的にあげるとナチュラルという記号は、シャープやフラットなどで変化した音を元の音に戻すという役割があります。
スタンプでナチュラルを使った際には、やっぱり今のはやめるという意味になるということです。
いつもは普通に返事をするところを、このようなものを使い遊び心を入れることで喜ばれるかも知れません。