日本には多くの吹奏楽部があり、中にはコンクールで何度も優勝するような名門校もあります。
夏に行われるコンクールは、名物イベントとして有名です。
コンクールに参加する学校は早いうちからスケジュールを決めて、上位に入れるように熱心に練習を続けています。
吹奏楽で大事なのは基礎練習です。
今は昔と比べて多くの教則本が販売され、ネット通販でも簡単に購入することができます。
上手い人というのは、才能もありますが努力もしています。
どんなに才能があっても、努力しない人はトップクラスにはいけないです。
吹奏楽で上のレベルを目指す場合は、とにかく基礎練習に多くの時間を割くことが重要になります。
曲というには、基礎という土台にのっています。
基礎ができていない人が上手く演奏しようとしても無理な話です。
個人レッスンに2時間の時間を用意している場合は、1時間30分は基礎レッスンでも大丈夫です。
周囲が曲のレッスンをしていると焦ってしまって自分も曲のレッスンを始めてしまう人がいますが、地味な基礎レッスンを続ける人の方が、ぐんと伸びる可能性を秘めています。
基礎ができていれば、曲はすぐ吹けるようになります。
基礎を鍛えるには様々な方法があります。
プロの奏者は、ウォーミングアップをロングトーンからスタートします。
ロングトーンは、すべての管楽器に共通する基礎練習です。
ロングトーンとは、ひとつの音をできるだけ長く吹くことです。
簡単にできそうで簡単にできない奥深さがあるのがロングトーンです。
管楽器奏者は、まずロングトーンの練習からはじめます。
中には省略している人もいますが、省略するのは自分のためにならないです。
省略しても演奏はできますが、数年後にかなりの差が付いてしまいます。
簡単に良い音を出す方法はなく、美しい音を出している人は毎日の努力の結果です。
初心者の場合、特にロングトーンを練習する必要があります。
時間は一般的に10分から20分は必要になります。
レッスンの方法は先生によって異なります。
スポーツ選手やダンサーなどは、必ずウォームアップをします。
音楽も同様にウォームアップが大事です。
ロングトーンのレッスンで重要なのは目的意識です。
吹き始めから終わりまでは音量を変えないように気をつけ、音色も変わらないようにします。
吹奏楽では呼吸法が重要で、呼吸を意識するように気をつけます。
自分の好きなタイミングで音を出せるようにして、できるだけ緊張を解きリラックスした状態で吹くことが大事です。
管楽器に慣れるには時間がかかるので、焦らずにレッスンを続ける必要があります。
管楽器というのは、息の入れ方が一音ずつ異なります。
吹きやすい音であれば上手く吹くことができますが、音によっては良い音が出ないこともあります。
中級レベルになったら、さらに高い目標を持ってレッスンを行います。
音楽家にとって頭の中で音をイメージしながらレッスンすることはとても大事なことです。
初めはできなくても、徐々に上手くなります。
中級レベルを卒業して上級になったら、音程を意識してレッスンをします。
音色を変えたロングトーンのレッスンも行います。
音程を合わせるときは、かならずチューナーを使います。
楽器によって音程の合わせ方は異なります。
良い音を出すには、体全体の使い方も大切です。
頭のてっぺんから足の裏まで使って美しい音色を出します。
自分と周りの空間を意識してロングトーンのレッスンをします。
基礎的なレッスンを怠ると、長時間の演奏も難しくなります。
最初に誤った方法でレッスンを続けていると、後で直すのが難しくなるので注意が必要です。
優れた指導者から演奏方法を習えば、基礎から正しい奏法を身につけることができます。