多くの方々が楽器を連想した時に最初にイメージするのがピアノであるように、楽器において王様と言われるほど身近であるのにも関わらず自由に弾ける方は多くありません。
楽譜がわからなかったり高価で買い求められないといったように色々な要因によって距離が遠くなってしまっていますが、実際は全く難しくなく押せば音が鳴るからこそ誰でも上達する環境が整っています。
好きな曲を自由に弾くことができるようになるためにはまず最も基本となる姿勢から正していく必要性があり、ベテランのプロであるほど自分のポジションを入念に探す時間をたくさん確保します。
ピアノは指しか動かさないと思われがちですが、実際は全身運動と言っても過言ではなく教科書通りであれば尚更演奏しやすくなりますし、身体にダメージを与えたり正しくない姿勢が癖になってしまう恐れもありません。
遠いよりは近い方が良いと思い込み不必要に近づく方も居ますが、あまりにも近すぎてしまうと両手が窮屈になってしまい動作に制限がかかってしまいます。
一方遠すぎると伸び切った様相になってしまうので動きにくいだけではなく、常時肘が上方向に上がっている様相なので時間が長引くほど疲労感を覚えます。
適する位置というのは背筋をきっちり伸ばした際に肘が程良く曲がっていて腕が自由に動作しやすい事を指しますが、自分自身だけでは今どういったポジションで居るのかがわかりにくいため、大きめの鏡などに自分の姿を写して見てください。
ポジションを正確に把握することができたのなら次はいよいよ鍵盤に触れる時の指の形を意識することになりますが、要と言っても過言ではない事柄なので尚更慎重になる必要があります。
体全体の緊張状態を解放しリラックスした気持ちで手を前に出してみると自然に指の先が曲がる様子がわかりますが、そのように若干曲がっているのが最も良い形です。
直線的に伸びてしまっていると迅速に動作させる事は不可能ですし発せられる一音一音が堅い雰囲気になってしまうので、奏でられるサウンドそのものの印象が悪くなります。
身近な物で例えられる機会が多いのは卵や肉まんを優しく上から掴んでいるような様子であり、とにかく不要な力は入れないというのが絶対条件であると覚えておきます。
そのままの様相で指先のみを下ろしていくと不自然さが無い状態で押せるようになり、先端部のみで触れているのがよくわかります。
指の腹部分でも可能であるものの初心者が引き起こしやすい問題の一つであり、いつも関節が伸び切っている状態で動かしてしまうようになりますし、キャリアが長くなっていくと慢性的な病気にかかりやすくなるので気をつけてください。
同じく指先に目を向けて考えるべき事柄と言えば爪のメンテナンスも当てはまり、長い状態のままでは圧倒的に能力が低下してしまい本領発揮することができません。
いつも爪の様子に目を向けてできれば爪切りや爪やすりを所持し続けながら、必要であればすぐに取り出してケアできるようにしてください。
ピアノを習得するのは小さな頃から教室に通って指導者から教えて頂かなければならないと思い込まれていますが、独学でも問題が無いですしたとえ大人になってから始めても上達することができます。
しかも楽譜などは物事の考え方が身についている大人である方が子供よりも理解しやすい傾向にあり、自分のペースを確保して続けていきやすいため成人を過ぎてからの方が上達しやすいです。
さらに独学であればスクールから指示された曲などを繰り返し練習するのではなく、耳当たりが良いと感じられた好きな曲のみが弾けるのでピアノで音を出すという基本が楽しく感じます。