数々の名曲で知られる作曲家クロード ドビュッシーの曲を、ピアノで演奏したいという人もいることでしょう。
クロード ドビュッシーはフランス近代の大作曲家であり、美しい旋律の調べに心奪われる人は多いものです。
クロード ドビュッシーのおすすめのピアノ曲としてまず第一に挙げられるのが「月の光」です。
ドビュッシーの名曲の中でもトップ5に入るほどの、言わずと知れた名曲と言えるでしょう。
冒頭は繊細な和音の響きから始まり、淡い月の光が窓から差し込む情景を見事に描写しています。
技術的な難易度はそれほど高くありませんが、この美しい響きを完ぺきに演奏するためには非常に高い技術が必要となります。
二つ目のおすすめは「アラベスク1番」です。
この曲は子供の発表会にも人気となっています。
アラベスクは2曲ありますが、人気があって知名度も高いのが1番と言えるでしょう。
美しい旋律は涼やかな水が流れるような情景をあらわし、耳にも心地よい癒しの曲と言えます。
三つ目は「亜麻色の髪の乙女」です。
この曲は数あるドビュッシーの名曲の中でも非常に短い曲で、見開きページほどとなっています。
この曲の美しさは非常に有名で、テレビコマーシャルなどでもよく使用されるほどです。
フラットが六つも付いている変ト長調であるため楽譜を読むのはなかなか大変ですが、ゆったりとしたテンポであるため、覚えてしまえばそれほど難易度が高くはないでしょう。
四つ目に挙げられるのは「夢想」です。
淡い雰囲気で、名前の通りにまるで夢の中をふわふわと漂っているような情景をあらわし、それが夢であるのが現実なのかとまどろんでいるかのような雰囲気がえがかれています。
この曲は弱音ペダルを使用し演奏される個所があり、途中でウナコルダの指示が入ります。
そしてレベルの高い曲ですが「喜びの島」も人気となっているでしょう。
高レベルの演奏から始まるため、なかなか軽い気持ちでは弾きはじめることのできないレベルの高い曲です。
冒頭だけではなく、全体を通して音の並びが複雑で緩急をつけて演奏する必要があります。
静寂とした時の流れを感じさせるような「沈める寺」もおすすめの曲です。
夕焼けの中にたたずむ寺院の情景がえがかれ、そこに流れているものは穏やかの時間と信仰深い人々の平和な気持ちです。
雄大でありながらも荘厳な音が広がり、粛々と聴いている人たち流れ込んでくることでしょう。
そしてピアノの練習に飽き飽きしている子供の様子を生き生きと描いたとされている「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」です。
まるで音階の練習をしているような音の並びが特徴的な曲です。
しかし子供が飽き飽きしながら練習しているというよりも、見方を変えれば響きの美しさを楽しんでいるようにも聞こえるでしょう。
クロード ドビュッシーがデスクした管弦楽曲の中でももっとも有名な曲ともいえる交響詩「海」です。
この曲は三つのテーマによって海の情景がえがかれていますが、実際には日本の浮世絵の海の描写からインスピレーションによって作曲された曲だともいわれています。
曲を聴いてみると確かにオリエンタルな響きが感じられることでしょう。
雨が降りしきる様子が伝わってくるような曲が「雨の庭」です。
ぽつぽつとした小雨や、かなりの土砂降りなど、演奏により様々な雨の描写がえがかれています。
雨粒の性格を表すかのように演奏する必要があるため、かなり高いレベルが求められるといえるでしょう。
このように一言でクロード ドビュッシーの曲といっても、子供の発表会にもおすすめの曲から、かなりの高レベルの曲まで様々な曲があることがわかります。
自分のその時のインスピレーションを大切にし、お気に入りの曲を見つけられるよう、様々な曲を聴いてみることが大切です。