ギターを弾き始めたころ、あこがれのギターを手にして気分が上がってきたところで、
「ちょっとしか弾いてないのに指が痛い!!」
なんて経験はありませんか?
これは、有名なギタリストの方々ですら必ず通った道です。もちろん私も指が痛くなった経験はあります。しかし、今は長時間ギターを弾いても指が痛くなることはありません。
毎日繰り返し弾いている事で「指がなれる」、「コツをつかむ」という事もありますが、今回はギター本体の仕組み、設定から見た「指が痛くならない方法」をご説明していきます。
1.ギター本体のセッティングは大丈夫?
ネックのソリは大丈夫?
初心者によくある傾向ですが、ネックに順反り(弦の張力にネックが負けてお辞儀している状態)が発生していると、12F以降のハイポジションで弦高(指板と弦の隙間)が高くなり、非常に弾きにくいギターになってしまいます。
「ローフレットは平気なんだけど、ハイフレットでソロを弾いているとすぐ指が痛くなってしまう」という場合は、一度ネックの状態を確認してみましょう。
簡単な確認方法として、同じ弦の1フレットと最終フレットを両手で押さえます。その時の弦と各フレットの隙間が、1フレット~最終フレットまで同じ隙間なのが理想です。
もし、最終フレット付近の隙間が多くなってきていると「ネックに順反り」が発生していて、ハイフレットでソロを弾いていると、すぐ指が痛くなるギターになってしまいます。
ネックの反り調整は、トラスロッドというネックの中に通っている長いねじを締めたりゆるめたりする(ネックが順反りの場合は右に回す)事で調整するのですが、自信がない場合は購入した楽器屋さんへ相談しましょう!
無理するとネックの状態がさらにおかしくなり、元に戻す事が出来なくなります。
弦高の高さは適正か?
弦高とは=ネックの指板と弦の距離のことで距離が多いほど「弦高が高い」と言います。弦高が低い方と、弦を抑える指の力も少なくて済み弾きやすいです。
先ほど説明したネックの順反りに気付かず、ローフレット側で音がビビったり、音が伸びなくなる「つまり」が発生した時、とりあえず弦高を上げる事で回避することは可能です。
どうすれば良いかわからず、私も初心者のころ弦高ばかりあげていました。さらに弦高を上げる事になってしまうと、さらに弾きにくいギターになってしまいます。
普通に使用している状態で、弦高は時間とともに変化する箇所ではないので「最近なんか弦高が高くなってきたかな?」と気付いた時は、まずはネックの状態から確認してみましょう。
2.スケール(ネックの長さ)の長さは自分に合っている?
一般的にフェンダー系はロングスケール、ギブソン系はミディアムスケールという構成になっています。
ロングスケールの場合、その名の通り、ナット(1Fよりも左の弦が溝に入って乗っかっている部分)~ブリッジ(ストラトならアームの部分の弦がボディに入っていく場所、レスポールなら弦を通す穴がある場所)までの距離が長くなり、その分弦の張力は高くなり弦を押さえる力が増え、弾きにくくなります。
筆者は手が小さい事もあり、フェンダー系のストラトでは弾けないフレーズがある事もしばしばあります。
楽器屋さんに行く機会があったら、ストラトとレスポールを弾き比べてみる事をお勧めします。
この違いを体験して、弾きやすいネックが見付かれば、今後ギターを購入する際の大事な要素をひとつ見つけた事になります!
3.グリップ(ネックの形状)は左手の弾きやすさに影響大!
グリップ(ネックの形状)には様々な種類があり、同じ太さなのに握りやすい、握りにくい・・・など、自分の手になじむ場合となじまない場合があります。
やはりこちらも、実際いろんなギターを手にとって違いを体感するのが一番だと思います。
2.と同様に、フェンダー系はVシェイプ、ギブソン系はCシェイプとなっており、フェンダー系はコードを抑えやすいネック形状になっています。
(※シェイプとはネックを切断して横から見た形状の事。Vシェイプとは切断面がV型になっているネックグリップ)
最近のギターはローフレット側はフェンダー系シェイプ、ハイフレット側はギブソン系シェイプなど多種多様のネックがあります。
ぜひ楽器屋さんでいろんなネック形状を試奏してみましょう!
まとめ
ギター本体のセッティングによる指の痛みは、弾きやすいギターを選ぶ、そして自分に合う調整にする事で楽になると思います。ギターを購入する際、このあたりも視野に入れ試奏してみましょう。
指の痛みはみんなが経験して、乗り越えていく痛みですから、無理をせず楽しみながら乗り越えましょう!