ギターはとてもポピュラーな楽器で、現在の音楽には欠かせない楽器となっていますね。
手軽で親しみやすいギターは多くの方に楽しまれています。しかし、同時に奥が深く続かず挫折する方が多いのも事実です。ここでは初心者の方を対象にした「確実に上達するギターの練習方法」を伝授いたします。
私は現役のギター講師で、今まで1000名を超える生徒様にギターレッスンをしてきました。
その経験を元に、初心者がつまづきやすい点、陥りやすい状態をよく理解しております。
何事もやはり最初が肝心で、間違った進め方では挫折してしまいやすいのです。
基礎的な事を理解すれば、あなたも一生ギターを手放さなくなることでしょう。
では、始めましょう。
リズムが全てを決める
まずギターのみならず、楽器演奏で1番重要なのは「リズム」です。
音楽の三大要素は「メロディ」「ハーモニー」「リズム」と言われます。中でもリズムが最重要で、とても良いメロディであってもリズムが不安定ならば台無しです。これは常に意識して練習していきましょう。
初心者のリズムトレーニング例を示します。
コードは一例としてEmコードを押さえましょう。
5弦2フレット中指、4弦2フレット薬指でしっかりと指を立てて押さえます。
他の弦に触れないように意識しましょう。
他の弦(6,3,2,1弦)は開放弦(何も押さえない状態の事)です。
弾く前からメトロノームを流してみましょう。テンポは四分音符=40に設定してください。
まず、足でしっかりとリズムを踏みます。まずは4分の4拍子で取ります。
とてもシンプルで単純な練習と感じられることと思います。
この練習が意外な程、特に独学の方は不足しています。
少し考えれば分かりますが、安定したビート感を感じられないのに良い演奏、良いリズムになるはずがありません。
一度、じっくり取り組んでみてください。
その上で、色んなリズムパターンで練習してみてください。
いきなり弾くよりもはるかにリズムキープする習慣がつくのでおすすめいたします。
左手の指は独立していますか
初心者の左手の面での最初の課題は間違いなくコードチェンジです。
なかなかうまくいかない方に共通している点があります。
それは力が入りすぎて、移動するときに無駄な動きが多いということです。
ここで根本的な問題に直面しましたね。
原因は明らかで左手の指の独立がなされていないということです。
指の独立がないまま、無理に移動しようとするので必然的に無駄な動きが多くなり、演奏上ロスが多いということが挙げられます。
解決法を考えてみましょう。
これも基本的なことになりますがフィンガートレーニングを徹底的に行いましょう。
代表的なものでクロマチック(半音)のトレーニングがあります。
「あぁ。なぁんだ・・あれか・・」と感じた方も多いと思います。
しかし軽視してはいけません。非常に有効なエクササイズです。
これも活用にいたるまでに練習していない方の方が多いですね。
今後ずっと弾き続けていかなければならない練習なのに、初歩段階で少し触れてそのまま放置しているようでは、最大限の効用は得られません。
練習方法をみてみましょう。
6弦1フレットを人差し指しっかりと押さえます。ポイントはリラックスしてフレットの近くをしっかりと押さえることです。左手の第一関節をしっかり曲げて、他の弦に触れないように注意しましょう。
この基本的な事を理解しているか、理解していないかで今後の進み方が大きく変わってくるので意識してみましょう。
同様に6弦2フレット中指、6弦3フレット薬指、6弦4フレット小指とゆっくり確実にチェックしながら弾いてみましょう。
他の弦でも試していきましょう。
無駄のないコードチェンジを目指そう
左手の指の独立ができてきたら、実際にコードチェンジを弾いてみましょう。
ここでもシンプルなもので感覚を得ていきましょう。
まず5弦3フレット薬指、4弦2フレット中指で押さえます。
綺麗に音が出ているか確認しながら弾いてみましょう。
次に6弦3フレット薬指、5弦2フレット中指で押さえます。
丁度、同じ形が低音弦側に移動した形です。
この時のチェックポイントは、指が最小限の動きで移動しているかという点です。
同じ形なのにわざわざ離しすぎてしまったりしてしまいやすいので注意して練習してみましょう。
繰り返せば、コツが掴めてくると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?実に基本的なことなのですが、経験者でも疎かにしている方は多いです。最初から意識していくと数年後は確実にそのような方を追い抜き、ギターを楽しめる日々を送られることと思います。楽しんでください。