吹奏楽部は中学校の頃から既に活発な活動を行う部活動であるが故に、始める時期が遅くなる程活躍する事が難しくなったり既に長年にわたって親しみ続けている方との間で差異が広がってしまい、足を引っ張ってしまうという懸念が持たれやすい部活動でもあります。
そのため、特に高校に進学した事をきっかけとして入部しようと考えている方々においては大きなハードルになりやすく、一歩を踏み出せずに結局諦めてしまうという学生が少なくありません。
しかし、そうした初心者ならではの心配事というのは入部に際して選ぶべき楽器の選定により払拭する事ができ、自分に合っている楽器選びをする事ができれば既に上達している方々と対等に部活動に励む事ができるようになります。
吹奏楽部と言えばステージの全体を使って編隊を組む程大人数が集合し演奏するという特徴があるため、当然使用される楽器の数も多いという特性があります。
数ある楽器の中でも花形と言える代表的な物がクラリネットであり、バンドであればギターに値する程の花形楽器です。
見た目からもわかる通り、音楽の授業などで小学校時代から大勢の方々が慣れ親しんでいるリコーダーをそのまま大きくさせたような様相なのですが、リコーダーとは異なり自由自在に音色を奏でられるようになるまでにはテクニックが必要です。
金属製の部品が表面上に曲線を描きながら配置されており、設けられている穴を塞ぐ事により音程を変化させるのですが、穴を押さえる時の指の所作もリコーダーのように単純明快ではなく複雑なのでコツが求められます。
バンドにおけるギターと評されるだけあり、クラリネットはあらゆる楽曲でメインの旋律を奏でる機会が多く、中低音域から高音域に至るまで幅広くカバーし楽曲全体で音を鳴り響かせる機会が多いです。
そのため、演奏会などにおいてステージに立つ場合にも大人数の中で埋もれてしまわない先頭などの目立つ位置に配置される機会が多いですし、音も埋もれる事無く観衆の人々の耳に届けやすいです。
中低音域から高音域で活躍する機会も多い事から楽しく陽気なシーンで陽気な印象が与えられますし、演奏者のキャラクターも合わせて考えてみるとステージに映えて良い印象が残せます。
つまり、中低音域と高音域をカバーしているクラリネットは低音域を苦手としているという裏付けにもなりますが、低音域を出す事ができなければ楽曲演奏を完成させる事ができないので当然の事ながら低音域をカバーするための楽器も存在します。
それがバスクラリネットという楽器であり、一般的なクラリネットでは出す事ができない低い音を出す事ができるのですが、低い音を出すべく重量感がある素材と仕組みで構成されているので楽器そのものが重たくて大きいです。
重量があり大きな楽器という事もあり、下部には本体を支えるための棒が備えられているのですが、棒の支えがあったとしても重たいですし低い音を大きく出すためには肺活量が必要になるので吹奏楽部の中でも男性が担当する事例が多いです。
吹奏楽部と言えばやはり女性の比率が多いですし、その中でもバスクラリネットを担当している方というのは絶対数が多くないので、初心者から入部し始めてみようと考えている方においては挑戦しやすい楽器と言えます。
また、吹奏楽部に入部した後さらに技術を磨いたり特技の一つになりやすいのがサックスであり、ジャズの定番楽器という事も相まって演奏している様子は優雅で格好良いです。
メインとサブの両方を担当する事ができる楽器で低音から高音に至るまで奏でる事が可能なのでサックス同士でハーモニーを奏でる事も可能なのですが、音が大きく目立ちやすいので初心者がすぐにステージで活躍できるようになるのは少しハードルが高いです。