中学校に入ると様々な部活がありますが、その中でも文化系の部活に吹奏楽部がある学校は多いはずです。
吹奏楽は、楽器を使った部活ですので非常に人気があります。
とくに音楽が好きになるのは男性よりも女性の方が多く女子生徒には人気の部活です。
女子生徒のうち3割ぐらいが吹奏楽部に入っている学校などもあり、部員全体の9割が女子生徒の可能性もあります。
このように考えると、よほど小さな学校でない限り吹奏楽部を抜かして部活動を考えることができないでしょう。
部の特徴は、毎年新入生がはいってきて三年生が抜けていきますので、新たに一から教えなければならない点が特徴といえます。
一つのサークルなどであれば、年度ごとに多少人数は入れ替わっても全体の3分の1が入れ替わるようなことはまずないでしょう。
つまり、この段階で新しい生徒たちに様々なことを知れなければなりません。
中には小学校のうちから課外活動で音楽に触れなっている人もいますので、すべてが初心者ではありませんが、半分ぐらいは初心者と考えた方がよいでしょう。
初心者のレベルとは、学校の授業や文化祭などで楽器を演奏したことはあるけども本格的に部活として演奏するレベルは初めてといった感じです。
初心者に対しては、最初から無理難題を押し付けると生徒が辞めてしまいますので丁寧に教えていく必要があります。
つまり、入部した四月の終わりから五月ぐらいの段階では、初心者を交えながらの演奏になるためまともに演奏できるものはほとんどないでしょう。
もちろんそのあいだに上級生だけで演奏する方法もありますが、基本的にそれだといつまでたっても下級生が付いてこないためその点をうまく時間で割り振りながらやっていく必要があります。
上級者の練習と下級生に指導することの両方を行うことで、より良い組織をつくることができるでしょう。
たいていは、夏休みの段階にはいったときハードな運動部並みに練習時間が多くなります。
良く、学校の校舎から夏休みの時間帯に楽器の演奏が聞こえてきますが、ハードな練習をしている吹奏楽部ならば当然のことと言えます。
初心者に教えるべきことは、楽器の扱い方などもありますが楽器を担当することが決まったならば、チューニングのやり方を教えなければならないところです。
これは、上級生でもできない人がいますのでどちらかといえば音楽の先生などが教えるのがよいかもしれません。
基本的に吹奏楽部でのチューニングの音はBシャープになっているのが特徴です。
基本的にオーケストラなどと比べて半音高い音になりますがなぜこのようにチューニングするかといえば、全体のをとの調和を考えてのことです。
通常学生が引くのはトランペットやクラリネットですが、オーケストラのように弦楽器が中心となっているわけではありませんのでトランペットやクラリネットに音を合わせなければなりません。
そうすると、フラットの音にしなければならないわけです。
このように、音のバランスをとることは非常に重要で、初心者の人は顧問やっている場合にはこの事実に気がつかないためどこか音程のあわない楽団ができてしまいます。
ある程度音楽に詳しい人ならば、全体の調和でチームプレーとして行っていく以上バランスを整えることを重要に考えていますので、適切な指導ができるでしょう。
上級生の場合は、下級生に教えるといってもチューニングは難しい可能性がありますので、音楽にほど詳しい生徒を中心にして教えていくならば問題ありません。
仮装コンクールなどでは、上位に入れば県大会などに行くことができますが、やはり秋ぐらいになるとチーム力が高まりますので夏より前とは格段に進歩しているでしょう。
そこからさらに激しい練習が始まりますので、中間テストや期末テスト前でも、練習をしている学校は少なくありません。